日本の新幹線にも似た車体の高速鉄道は、メッカとメディナを含む450キロの距離を時速300キロで走行する。走行中、快適に過ごせるよう、モニターは乗客1人に1台、飲み物やデザートのサービスもある。
メッカとメディナはイスラム教の二大聖地で、メッカは預言者ムハンマド(SAW)の生誕の地、メディナにはムハンマド(SAW)が埋葬されている。
ムスリム(イスラム教徒)が一生に一度は行うべきとされる大巡礼「ハッジ」の時期に毎年200万人以上がメッカを訪れるなど、二大聖地には年間を通して多くのムスリムが巡礼にやって来る。
メッカとメディナを一度に訪れる巡礼者も数多くいるが、400キロ以上離れているため、これまではバスや車での長時間の移動を強いられていた。高速鉄道はその負担を軽減し、利便性の向上を狙ったもの。
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